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10-11月は外国代理人の訪問ラッシュ
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(1)今回は、少しくだけた話になる。10月25日、長野県茅野市にて、弊社主催の米国特許セミナーを開催した。地方でのセミナーなので長野県と山梨県のお客様限定とした。講師は、米国NY州の知財専門法律事務所の特許弁護士である。セミナーの時間は、質疑応答も含めて2時間。内容は、最近のトピックスと題して、以下の4項目。個人的には、ターミナルディスクレーマーの話に興味を覚えた。まだ提案の段階で改正されたわけではないが、改正となれば、ターミナルディスクレーマーを利用しない方向で考えなければならないだろう。
・AI関連発明に対する米国特許法上のアップデート
・ターミナルディスクレーマーに関するUSPTOからの提案
・庁費用の新ルール(値上げも含む)
・継続審査要求(RCE)の実務上の戦略
(2)新型コロナ感染の流行期を除き、毎年10~11月は、お付き合いのある外国代理人が弊社に来る時期である。今年は、上記の米国弁護士のほか、別の米国弁護士、欧州弁理士などもこの期間に弊社にアポをとり、当方や他の弁理士とコミュニケーションをとった。なぜ、この時期に集中するのかを訪問者に訊きたかったが、他の話題を優先したため、聞きそびれた。次回、訊いてみたいと思う。
(3)感染症もだいぶ収束したので、そろそろ、こちらも外国事務所を訪問しようと思っている。やはり、メールのみより、顔を合わせてのコミュニケーションもあった方が多くの情報が入るし、気心もしれる。加えて、英語の勉強になる、いや、勉強するきっかけ作りになる、といった方が正解な気がする。外国事務所訪問となれば、短くて30分、長ければ90分話すためのセミナー資料も用意しないといけない。その資料は、日本の制度を外国人にもわかってもらえるように作成しないといけない。このため、資料作成は、外国人にとってではなく、むしろ自分の勉強になる。
(4)外国代理人との話は、知財のみではない。むしろ、知財以外の話の方が多い。その範囲は、日本の歴史、日本の食べ物、スポーツ、日本の観光地など幅広い。私は、歴史、得に幕末期が好きなので、幕末期の話、ペリー来航から戊辰戦争までを米国弁護士にしたことがある。米国は、ペリー来航後は、ピタッと日本に来なくなった。本来は、英国、仏国とも競争して来日しても良いはずだった。しかし、米国は南北戦争(米国では、Civil War)の最中で、来日どころではなかった。このため、幕府と討幕派との闘いは、もっぱら英国と仏国とがそれぞれに味方して争う、いわば英仏代理戦争となったのである。このような話は、米国弁護士にとっては全く知らない話なので、うけたように思う。私の英会話レベルは、決して高くはないが、一生懸命話したので、理解はできたと思う。翌年、その話を覚えていて、むこうからその話に触れてきたからだ。
(5)最後に、宣伝というわけではないが、当方が見ているYouTube動画を紹介する。それは“アーサー(IU-Connect)”という名称で検索すると見つかる。二人の在日アメリカ人が様々な話題につき英語で話をするというもの。日本語と英語の両方の字幕付きである。彼らが日本食には柔らかいものが多いと感じていること、日本のコンビニに感激したこと、などなど。勉強するつもりでなくとも、楽しめるように思う。
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